砂糖が勿体無いからと言って毎回誕生日は糖分少なめのケーキだったせいか、こういう店で売ってるケーキはあまり食べることができないらしい。
生まれたときからそうだったせいか、そういう体になってしまったようだ。
甘ったるい匂いが苦手な理由はそこからきているのかもしれないな…。
「もー、折角来たんだからいっぱい食べようよ」
あたしの持ってきたケーキの数を見て残念そうにそう言うと、あたしの皿にチョコケーキをのせた。
断る前にのせられてしまった。
な…。
突然のことに言葉をなくす。
けれど我慢して無理やり胃に詰め込んで、ゲロりんするのだけはゴメンだと思ったあたしは、
「え…いいよ…」
遠慮気味に顔を引き攣らせたままそう言う。
けれどこんなので美沙が引くわけがなかった。
今日の美沙は一味違うことを忘れていた。
「なんでよ。 2個なんて有り得ないよ?」
周りを見てみなよ。
そう言われて周りを見渡す。
机の上にはたくさんの皿。
その上にたくさんのスイーツ。

