深谷の背中が見えなくなり、左右に視線を巡らせると見えるのは色とりどりのいかにも甘そうなものたち。
「三山…」
「…何だよ?」
「頑張ろっか…」
「…だな」
あたし達はウキウキノリノリになることができず、2人してノソノソとした足取りでケーキの元へと向かう。
食べれる量を取る。
残すのは非常識。
そのくらい知ってるあたしは、とりあえずショートケーキとチーズケーキを2つ取った。
三山は生クリームが嫌いなのか、もしくはチーズケーキが物凄く好きなのかどうなのか分からないけれど、チーズケーキを2つ取っていた。
「ケーキってたくさんあるんだねぇ…」
「誰がこんなたくさん考えだしたんだかな…」
こんなことを思ってるのはあたしと三山くらいだろう。
甘党が訊いたら殴られそうだ。
とりあえず甘さで気持ち悪くなることを前提に、炭酸飲料をグラスに注いだ。
お金を払うんだから、いけることろまでいこうと決心。
元なんて取れるはずかないけれど、近いくらいまでは取りたい。

