プラトニック・ラブ




空嘔吐が出そう。


何も食べてなくて良かったと思った。



あたしは近くに座るオジサンを横目で見て思う。


どうしてこんな甘ったるい匂いの中で、定年間近そうなオジサンがあんなに食えるのか分からない。



リストラでもされたのかい…?



あまりの食い方にそう思ってしまう。


あたしから見ると自棄食いにしか見えない。



オジサンって凄いのかもしれないと思った。


どう見ても確実に年齢は倍以上あるだろうあたしより、オジサンの方が最強だ。



それが長生きのコツなのかい…?



そんな横目にオジサンを見ていたあたしに声がかかった。



「ほら瑠璃! それと三山! こっちこっちっ!!」



さっさと席についていた美沙があたし達を呼んだ。


ちゃっかり美沙の前の席についている深谷は食べる気満々のようだ。



あたしと三山は顔を見合わせ、ため息を吐くと渋々ながら美沙たちの元へと向かった。



頑張ってあたし!


なんて意味もない応援をしてみたりしながら、美沙に言われるがまま席についた。