プラトニック・ラブ





そんな固まったあたし達を元に戻すかのように、1人ハイテンションな美沙はあたし達の背中に回ると、



「行くよーっ」



どこから湧いて来るんだよってくらいの力であたし達の背中を押した。



あたし達3人は前へつんのめるようにして店へと押し込まれる。


有無を言わせないその行動に、あたしは文句を言おうと息を吸い込んだときだった。



鼻についたのは甘ったるい匂い。



≪スイーツ食べ放題≫



顔を上げた瞬間、嫌でも目に付く巨大な看板。


ピンクや赤で彩られてるソレは少し奇妙にすら感じる。



店内に漂う甘ったるい匂いに、三山は堪えきれず苦しそうに呻く。



…お気の毒に。



どうやら三山は甘いものが苦手らしい。


だからあたしと深谷も連れて来られたんだと予想できる。



深谷は大丈夫なんだろうかと横目に確認したら、これでもかってくらい瞳が輝いていた。


深谷は外見によらず甘党なのかもしれない。