2人のおかげであっという間に作業が終わった。
「美沙ぁー! ありがとっ」
「いえいえー」
あたしと美沙は手を繋いだままキャッキャと騒ぐ。
深谷と三山はイライラしたように壁に背を預けたまま座っていた。
美沙が言うには先生に手伝いたいってことを言ったら鍵を渡してくれたらしい。
さすがの先生もこの量を2人でやるっていうのは無謀だと思ったのかもしれない。
だったら保健委員みんなでやればいいだけの話なのに。
なんて思うけど、ここは手伝ってくれた美沙と三山に感謝をしておく。
「ありがとーね。 三山も」
〝も〟に反応した三山はギッと睨み付けてきた。
だから負けじと睨み返してやった。
そんな互角な勝負を続けるあたしと三山を止めるのはやはり美沙だった。
――――…
「ふんふんふーんっ」
楽しそうに鼻歌するのは美沙。

