だからかもしれない。
胸が苦しくて呼吸がし難くなる。
「………」
深谷は何も言わない。
あたしの方を見ない。
あたしの中の深谷は〝友達〟でしかない。
それ以下でもないし、それ以上でもない。
この気持ちはきっとこのまま変わらない。
そのことをあたしが言うべきなのか。
けれど自分の気持ちを言う勇気がない。
深谷は大事な〝友達〟。
だから悲しい顔をさせたくない。
それでも自分の心に嘘はつけない。
この苦しい沈黙を最初に破ったのはあたしじゃなくて深谷だった。
「なぁ皆川」
あたしは用紙から顔を上げ、
「なに?」
手を止めて言う。

