けれど、 「…多分」 そう付け足されたもんだから、あたしはキーっと唸り声をあげた。 迅は笑う。 あたしは唸る。 結局こうなる。 「寝な」 迅はそう言うとあたしの頭を撫でた。 あたしは膨れっ面になりながら、この温かくて安心できる体温に身を任せた。 今日は初めて抱きしめられたまま熟睡できた。