「迅は…あたしの旦那でしょ…?」
「うん」
「ずっと傍にいてくれるんでしょ…?」
「うん」
その存在が。
その言葉が。
何もかもがあたしを安心させてくれる。
だから次はあたし。
あたしが迅に頼られるくらい強くならなくちゃいけない。
あたしはギュッと拳を作る。
「迅には…あたしがいるよ」
「うん」
「だから…もっと頼ってほしい」
あたしがそう言って顔を上げたときだった。
いつもに増して顔が近くて驚いた。
そのままゆっくりと顔が近づく。
長く伸びた前髪のせいで迅の顔が見えないから、冗談なのかどうなのか分からない。
近づく顔。
キスされる…っ。

