ピタリと手のひら全体が迅の胸辺りにくっ付けられる。
振り払おうとしても離してくれない。
「………っ!」
熱い。
単純にそう思った。
風呂上りの体はこんなにも熱いものなのか、と改めて気づかされた。
きっとあたしの顔は真っ赤になってるだろうから、緊張しているなんて一発で分かるだろう。
ゆっくりと視線を上へと上げる。
「温かいでしょ?」
「…へ?」
「温かいよ」
同時に抱きしめられる。
あたしは意味が分からずに首を傾げたまま。
「行こ」
迅は暫しあたしを抱きしめるとそう言い立ち上がる。
裸のままかよ…なんて思ったけど、ズボンを履いてるだけ有難いと思って我慢することにした。

