ガサゴソと後ろで動く気配がする。
すると迅はいきなり笑みを含んだ声で、
「見た?」
なんて小さく笑いながら訊いてきたもんだから、あたしは慌てて、
「見てない見てない見てません…っ!!!!」
なんとか声を振り絞り、早口でそう言った。
これを言うので限界だった。
すると突然後ろでフッと感じた距離。
〝近い〟
分かった瞬間、ドキンと胸が跳ねる。
「瑠璃」
耳元で甘く囁かれ、ビクリと体が跳ねる。
そんな反応を楽しむかのように、迅は耳に熱い息をかけた。
あたしは驚いて振り返る。
迅は上半身裸のまま目の前に座っていた。
そして何を思ったか、慌てて元の体勢に戻ろうとしたあたしの手を掴むと、自分の胸へとくっ付けさせた。

