水で濡れて前に垂れた髪をかき上げる迅。
何だかその行動がすごく色っぽく見えて、ドキンと胸が高鳴った。
「おこちゃま」
そう言うと、迅はあたしの体にフワッとバスタオルをかけた。
弾かれたように顔を上げると、迅はあたしがいることをお構いなしに服を脱ぎ捨てた。
ドキリとして慌てて顔を逸らす。
そんな行動に、再度「おこちゃま」そう言って笑われた。
バスタオルを体に巻きつけたまま固まっていると、
「そこにいんの? 別にいいけどこのまま下も脱ぐよ?」
笑いを含んだ声でズボンを掴みながらそう言うもんだから、慌てて立ち上がり風呂場から飛び出した。
ドクドクと激しく鳴る心臓。
顔が上気する。
風呂場からは迅の笑い声が聞こえる。
それなりにあたしを思ってか、堪えてはくれてるみたいだけど丸聞こえ。
そのせいでもっと顔は熱くなる。
…馬鹿にされてる。
悔しいけど体は正直。
どう頑張っても頑張っても反応してしまう。

