「平気か?」
「………っ」
裸だということを忘れて、あたしは胸を隠すように手を前に組んだまま唇を噛む。
迅は戸惑い気味にそっとあたしを引き寄せると、優しく頭を撫でた。
未だにシャワーは出続ける。
けれど迅は止めもせずに、あたしを落ち着かせようと抱きしめたまま離れない。
びしょ濡れになった服は水をたくさん含んで重そう。
それでも迅は何も言わない。
「ご…ごめん…ね…っ」
小刻みに震えながら言葉を零すあたしを見て、迅は小さく笑い声を漏らすと、
「全くだよ。 あんな映画1つでこんなビクビクになるなんてさ」
う…っ。
言葉につまる。
尤もなことを言われるとキツイ。
一先ずあたしが落ち着きを取り戻すと、迅は体を離した。
あたしは小さくなったまま顔だけを上げる。

