こうして2人きりでいるだけでドキドキする。
本当に寿命が縮まるかもしれない。
「あ、そうだ」
突然何かを思い出したかのように声を上げると、迅は立ち上がって大きめの鞄から何かを取り出した。
「DVDを借りてきたんだけど見る?」
あたしは食べ終わったパフェの器を机の上に置くと、コクリと首を縦に振る。
「おいで」
そう言う迅に腕を引かれながら、あたし達は寝室へと向かった。
テレビを取ってくるらしく、待ってってと言って迅は部屋から出て行った。
あたしはベットに腰掛け、何のDVDを借りてきたんだろうと考える。
基本そういうのを借りてこないあたしは、何の映画が有名なのかということはあまり知らない。
俳優や女優もよく知らないから分からない。
楽しければそれでいいや。
そう思って迅が来るのを待った。

