「まぁ仲良くやれよ」
佐藤さんはやっぱり笑う。
そしてあまりなのか、うどんを迅にも渡していた。
「瑠璃ちゃん、ほいよ」
そう言って渡されたパフェ。
次の瞬間には邪悪なオーラは消え、幸せなオーラに包まれた。
パフェ。
早く食べたくてしょうがない。
そんな思いが隠しきれていなかったのか、佐藤さんは長めのプラスチックのスプーンを渡してくれた。
「ありがとうございますっ」
「おうよ。 早く風邪治せ」
あたしと迅はペコリとお礼をすると厨房を後にした。
裏の扉の前から侵入してきたことを暴露すると、「馬鹿」を言われ続けた。

