言葉を発した瞬間に、涙腺もろもろが崩壊すること間違いなかったから、あたしは唇を噛み締めたまま迅に抱きついていた。
――――…
「先生いないね」
保健室には誰もいなかった。
なのに鍵が開いてるって物騒だよ…先生。
迅と話していたせいか、頭の痛さはなくなったけど体がダルイ。
迅は毛布を捲りあたしを寝かせると、シャっとカーテンを閉めた。
「呼んでこようか」
「ううん。 寝てるから平気…」
「そう」
〝お大事に〟そうくると思った途端に、あたしは迅の服の裾を掴んでいた。
本当、それは無意識に近い行為で。
「ん?」
本当…何してんだろ。
迅が学校にいたってことは用事があるから。
貴重な時間を割いてまで保健室に運んできてくれたのにこれ以上迷惑をかけられない。
なのに〝行かないで〟そう思ってしまう。

