「保健室で寝てくるね…」
あたしはそう言って美沙とは反対方向に歩き出す。
フラフラとした足取りに美沙は慌てて声をかける。
「ついて行こうか?!」
「…ううん。 平気」
あたしはそう言って笑う。
美沙は伸ばしたてを引っ込めると、
「後で行くからね!」
そう言うと走って行ってしまった。
あたしは美沙の背中を見届け、保健室へと向かう。
階段を下りようとしたときにチャイムが鳴り響いた。
「はぁ…風邪なんてひいたらどうしよ…」
そこで何だか気持ち悪くなって、座り込んでしまった。
階段に腰掛け体育座りで小さくなる。
お尻から伝わってくる階段の温度がすごく冷たい。
「瑠璃…?」
そんなあたしに声がかかる。

