美沙がバラすかもしれないから言わないわけじゃない。
付き合いは浅いけど、美沙のことは信じられる。
ただあたしの現状を知られて軽蔑されるのがコワいだけ。
美沙の隣にずっといたい。
秘密は作りたくない。
けど言えない。
言えない…。
次の時間は体育。
あたしと美沙は教科書とノート、筆記用具を抱えて体育館へ向かうための廊下を歩いている。
あたしが不機嫌だと思ってるのか、美沙は小さくなってずっと謝ってくる。
「ごめんね…」
…謝らないで。
美沙が謝るたびに心が痛む。
本当に謝らなくちゃいけないのはあたしなんだから。
「謝らないでよ。 あたしこそごめん…いきなりのことにビックリしてるだけ」
あたしはそう言って俯きかげんの美沙の額にデコピンをする。

