ドキドキなんかじゃない。
バクバク爆発するくらい騒ぎ出す心臓。
触れ合う部分が大きい分だけドキドキしてくる。
やばい…あたし、やばい。
ドキドキしすぎて死ぬかもしんない…。
気絶しないだけ褒めてあげたい。
ちゃんと意識があるだけ凄いと思う。
でも。
「ど…どうしたの…?」
何だか急に、迅が小さい子供に見えてきた。
見たことのない迅に困惑する。
でも見たことがない迅を見る度に、距離が縮まってる気がして嬉しくなる。
暫し抱き合い、少しすると迅はハっと短く息を吐き出し、
「ごめん。 寝ようか」
そう言って、なるべくあたしを見ないようにしておんぶの状態させる。
ねぇ…どうしたの…?
あたしは無意識に迅の首元に手を巻きつける。
そのままギュッとしがみついた。

