身長的にもギリギリ迅の頭にかかって見えない。
上も見えないし下も見えない。
これは良いアイデア!!
「…自分でやるからいい」
「あ、あたしがやるもん!」
ドライヤーを奪う。
するとドライヤーを奪い返そうとして迅が振り向いた瞬間、あたしはドライヤーを抱えたまま、
「ぎゃー!!見んな馬鹿ーッ!!」
蹲って叫んだ。
ギャーギャー喚くあたしに呆れた顔をした迅は、小さくため息を吐くと黙って鏡と向き合った。
そんな迅を視界の端に見つめ、立ち上がる。
「大人しくしてくださいね…」
同じことを言ってやったら、少し不機嫌そうに睨まれた。
スイッチを上げドライヤーで乾かす。
やられてるときはドキドキして緊張してたけど、やる側になると何だか楽しい。

