コンセントを差込み、ドライヤーをあたしに当てるとカチカチとスイッチを上げた。
ガーっと音と共に作られた風が髪を撫でる。
風が髪を透っていく度に迅の指先があたしに触れる。
「………っ!」
触れる度に加速する気持ち。
ドキドキと騒がしい。
どうしてこんなにドキドキするのか分からない。
こんなにも近距離だから?
こういうのが初めてだから?
ここまで触れられたことがないから?
触れられるたびに体の中心が疼く。
本当にあたし…どうしちゃったんだろう。
そんなボーっと考え事をしていたあたしの頭上から声。
「似合うのになー」
突然迅がそう言った。
あたしは顔を上げ、鏡を見る。

