一歩後ずさる。
「い…やだ…」
「何をそんな怯えてる?」
この服のせいだろうがッ!!!
なんて怒れる気力はなかった。
ただ今は〝見られたくない〟という気持ちが強くて、ここから逃げ出したいという気持ちが強い。
恥ずかしい。
見られたくない。
あたしは無言のままフルフルと小刻みに首を横に振る。
恥ずかしすぎて涙が滲む。
「瑠璃」
そんなあたしに迅は背を合わせるようにしゃがむと、ポンポンと背中を撫でてきた。
「拭いたタオル巻いてたら濡れるだろうが」
そう言ってタオルを奪おうとするから、あたしは唸り声を上げたままグっとタオルを体に押し付けた。
「ライオンの真似?」なんて迅は笑う。
あたしは唸り声を上げたまま。

