別に寂しいとかじゃないけど、凄くやりずらい。


変な感じがする。



すごく変な感じ。


すっぽり心に穴が開く感じ。



「瑠璃、あっち」



あたしは指された方―――――真向かいの椅子に向かうと静かに腰掛けた。



やりずらい、なんて思っていたけど、目の前の食べたことがない料理を目にした瞬間、そんな感情など消えてしまった。



美味しそう…。


すっごく…。



まさに目、光り輝く。


涎が垂れないように気をつけながら料理を玩味。



そんな時だった。



「瑠璃ちゃんっ?!」



その声に、あたしは驚いて振り返った。