「うわぁ…がっつり挟まってんじゃん」
できねぇなら頼め、そう叱られた。
どうやら背中チャックは自分でやるんじゃなくて人に頼むもんなのかもしれない。
でも自分でできるようにしておこうと思ったあたしだった。
迅の指先が首筋に触れるたびにピクリと反応してしまう。
抑えようと頑張っても意味はない。
気づかれてませんように…!!
暫し経って。
終わったのか、迅はあたしの髪を片手で束ねるとチーっとチャックを上に上げた。
「はい。 できた」
同時にクルリと半回転させられ、迅と向き合う状態になってしまった。
あたしは手を脇にしたままカチンコチンに固まる。
本当は前を隠そうかとか、スカートを下に引っ張ってみようかとか考えていたけど、緊張のあまり体が動かなくなってしまっていた。
そんな石化状態のあたしを見て笑うと、
「似合うよ」
ゆっくり微笑んでそう言った。
あたしは顔を真っ赤にしたまま視線を落とす。

