「まず落ち着け」
そう言って、優しく背中を撫でたり叩いたりしてあたしを落ち着かせようとする、そんな迅はやはり大人だと思った。
あたしはキツク閉じていた目をゆっくりと開ける。
すると突然の光に眩しくて目を細めた。
ここはあの部屋とは違い電気がついていた。
それだけでホっと肩の力が抜ける。
あたしは自分のしていることに改めて気づき、慌てて迅の体から手を離した。
同時に迅もあたしの体から手を離し、顔を覗き込んでくる。
「落ち着いたか?」
「あ…うん。 ありがとう…」
一安心。
そして気づく。
落ち着いてよく考えると、自分のしていたことが恥ずかしくなった。
あたし…何したッ?!
今更ながらにボっと顔が熱くなる。
そんなあたしの顔を見た途端に、迅は小さく噴出した。

