ちょうど真ん中ぐらいまで来た。
あたしはそこで弾かれたように顔を上げる。
「………っ」
雨が降ってきたのか。
窓に雨粒がぶつかるバタバタとした音が聞こえ始めた。
やっぱり今日は雨らしい。
予報は当たるもんだ。
時折激しく窓に打ち付けられる雨粒。
そのたんびにビクリと跳ねるあたしの体。
迅…どこにいんの…?
そう考えるけれど迅の居場所は分かっている。
呼ばれた真正面の部屋にいる。
それを改めて気づいた途端、あたしの足は速くなっていた。
始めは早歩き。
気づけば駆け出していた。
その間にも音は激しくなる。
耳に残る、ゾっとするような音。

