だから頑張ってみた。
いつも頑張っているけれど、今回ばかりはかなり頑張ってみた。
「じっ、迅くん…っ!!」
勇気を振り絞って言ったつもりだった。
あたしの言葉を訊くなり、迅さんは噴出した。
「それじゃあ小学生じゃん」
「そ…っ」
そうだよな。
同学年の男子じゃないんだし、〝くん〟付けはおかしいのか。
あたしは眉間にシワを寄せ悩む。
このドキドキと高鳴る胸の理由が分からない。
考えても考えても答えは出ない。
「…呼んで?」
ノーと言えない。
攻められる感覚に鼓動は加速する。
「え…っと…」
言葉を濁し、暫し俯く。

