迅さんは少し間を空けると、
「………他人みたいじゃん」
それこそ消え入りそうな声で呟いた。
ドクンっと心臓が動く。
あたしは何も言えなかった。
〝他人みたい〟
確かにあたしと迅さんはまだまだ親しい関係とは言えない。
他人と扱ってもいいくらいの浅い関係だ。
けれど。
迅さんは…ずっと毎日そう思ってたの…?
「…呼んで」
「…え?」
「俺の名前…呼んで」
その声はすごい色っぽかった。
そしてすごく幼いような気がした。
本当に寝惚けてるんじゃないかと思う。
甘えてくるような口調がくすぐったい。
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