プラトニック・ラブ





けれど、



「あ…」



あたしは慌てて口を閉じた。



…寝てる。



長いソファに横を向いてぐっすり眠っていた迅さん。


どうしようが迷ったが、行く場所もないから起こさないようにゆっくりと抜き足差し足で近寄って行くことにした。



背大きい…足長い…。


ソファは大きめのサイズなのに、何だか少し窮屈に見える。



あたしは迅さんの前で止まるとしゃがんだ。



規則正しい呼吸が聞こえてくる。


長めの前髪から見える、睫は少し長い。



こうして近くで見ると、いつもじゃ分からないことが分かってくる。



ドキドキする。


悪戯したくなる。



けどそんなことができるわけもなく。



どこかで時間を潰して、また後で来ようかな。


そう思って立ち上がったのと同時だった。