プラトニック・ラブ





あたしの前を通りリビングへと向かっていく社長と圭介くんと瑠子。



ちょっと待ってよ。


これはいくらなんでも展開が早すぎやしませんか…?



3人の背中を見つめ、あたしは言葉を漏らす。



「お母さん…何か恥ずかしい」



「何がよー?」



「な…何がって…」



やっぱりお母さんは尊敬もんだ。


恥ずかしくもなんともないらしい。



…羨ましい。


是非ともあたしにその能力を分けてほしい。



何を言っても「平気よー」的な言葉しか返ってこないような雰囲気だったから、あたしは口を閉じた。



所詮あたしの家は貧乏。


正真正銘のド貧乏。



お母さんがこんなんだから諦めるしか方法がない。



けれど割り切ることができない。


これはあたしの性格上しょうがない。