仮にもあたしはトップの櫻井グループの妻になった人間。
器は大きくあるべきだと思う。
あたしのポリシー。
オドオドする先生にとどめの一言。
「じゃあこちらを優先させてもよろしいでしょうか?」
決まった。
迅さんナイス!
心の中でガッツポーズ。
思わず声を出しそうになってしまう、慌てて言葉を飲み込んだ。
「…はい」
そう言うと先生は渋々階段を下りて行った。
あたしは首だけを回し、先生の背中を見送る。
あたしの勝ち。
迅さん最強。感謝。
「迅さんあの―――」
あたしが言葉を発したときだった。
メニュー