「なので皆川を―――」
そう言いかけた先生の声を邪魔するように、迅さんは、
「この子に用事があったのですが…そっちを優先すべきでしょうか?」
凄いことを言った。
拍手したくなることを言った。
敵にしたくない人ナンバーワンに昇格した。
「ッ?!」
なんて思った瞬間、脇腹を擽られた。
いきなりのことにあたしはビクンっと激しくビクつく。
な、ななな…っ。
再び意識は迅さんの手に。
「え…?」
「そちらは緊急ですか?」
「え…っと…緊急というべきではないのですが…」
だんだんと語尾が小さくなっていく。
これは他の生徒が見たら、次の日笑いものになるのは間違いないところだ。
ウーマン瑠璃はそんな酷いことはしないけど。

