未だに手はあたしの背中を上下する。
そしてたまに指を動かす。
そのたんびにあたしはピクリと反応してしまう。
「そうですか」
そう言うと、迅さんはやっとあたしと視線を合わせた。
それと同時に背中を上下する手も止まる。
あたしは眉間にシワを寄せたまま〝違う!助けて!〟そう口パクで訴える。
分かってほしい。
分かってくれないと困る。
目で訴える。
口とパクパク開閉し続ける。
そんなあたしを見て、迅さんはフっと小さく笑った。
あたしの顔は今、相当キモいのかもしれない。
なんて思った瞬間、ヤベっと思って下を向いて俯いた。
必死なりすぎて顔の心配なんてしてなかったよ…。

