え…? あたしはゆっくりと視線を上に上げる。 おわぁ…。 これはナイスタイミングとしか思えない。 こんなあたしはきっと運が良い。 「こんにちは」 そうあいさつするのは迅さん―――あたしの夫になった人。 もしかしたらまた助けてくれるかもしれない。 そんな希望がにょきりと芽を出す。 利用させてもらおうと思ったあたしは、迅さんの胸に顔を押し付けギュっとしがみ付いた。 あたしはこの体勢のまま停止する。 後は迅さんにまかせるしかない。 バトンタッチ。