「お前たち保健委員にやってほしいことがある」
…―――口を開けて言った。
この先生の頼み事は大抵くだらないことだ。
本当は先生がやることなのに、何かと生徒に押し付けてくる。
今回だってきっとそう。
「全クラス用の用紙をまとめてホチキスしておいてほしいんだ」
ほらね。
って、はぁ?!
保健委員関係ないじゃん!
あたしと深谷はカっと目を見開き、さっきとは逆に先生に詰め寄る。
「クラス全てってどういうことっすか?!」
「もちろんのことを訊きますけど、あたしと深谷だけじゃありませんよね?!」
先生は突然あたし達が詰め寄ってきたことに驚くと、何を思ったかニカっと笑った。
おい…その〝いかにも〟な笑みは何だよ。

