ここのアイスは美味いと評判。
けれど高いという問題がある。
だから絶対に買えない。
けれど食べてみたい。
「俺金ねぇし」
「アイス買えるくらいあるでしょ?!」
「ねぇ」
そう言った深谷はあからさまに顔を背ける。
同時にあたしの瞳がギラリと光る。
…嘘つきめ。
デッカク舌打ちをし、再び怒鳴ろうと思ったときだった。
「三山ー!! 美沙ちゃんー!! コイツをどうにかしてー!!」
そう言って助けを求めるようにあたし達を傍観している2人に懇願する深谷の姿は情けない。
立場的にあたしの方が男に見えんじゃないのって思うことがある。
ふ…どうせあたしは乙女なんかになれない事なんて知ってるし。

