サンドイッチの行方を探すために視線を左右に動かしたときだった。
「いただきー」
どうやら邪魔者は深谷だけじゃなかったらしい。
今までボーっと突っ立っていた三山もあたしの反逆者らしく、その手にはあたしが胃に収めるはずだったサンドイッチがあった。
「ちょ…ま…っ!!」
遅かった。
深谷と同じく、三山も2口でサンドイッチを胃に収めていた。
あたしのサンドイッチ…。
あちゃあ…っと美沙は頭を抱える。
あたしはユラーリと立ち上がり、2人の前に仁王立ちする。
「あたしの…サンドイッチ…」
今にもキレそうなあたしに、三山は慌てて胸の前で両手を振りながら弁解する。
「ちょ、待て! 俺今日弁当忘れて腹減ってんの! 何も食べてないの! 深谷みたいな『サンドイッチ美味そー』ってだけの理由じゃないから見逃して!」
そう言った瞬間に、ナイスタイミングで三山の腹が寂しく鳴いた。
どうやらその話は本当らしい。

