プラトニック・ラブ





「よく分からなーいデース」



ヘラヘラっと外人が日本語を喋ったように片言で言って笑う深谷に、あたしのコメカミはビキリと疼く。


イライラした気持ちがマックスに溢れ出しそうになってしまう。



ド貧乏皆川瑠璃。


食べ物の恨みはコワい。


爆発すると襲い掛かる可能性あり。



そんなお怒りマックスのあたしに、美沙は面白そうに微笑んで、



「あたしのあげるよっ」



そう言ってラスト1つのサンドイッチが乗った皿をあたしの方に差し出して来た。



目の前に現れたサンドイッチ。



「いいのっ?!」



しかし言葉と同時に目を輝かせながら手を伸ばしたときだった。


あたしの手より、突如横から伸びて来た手にサンドイッチを奪われてしまった。



…あれ?



何もなくなった皿の上。


あたしの手は虚しく空を掴む。