プラトニック・ラブ




イライラする。



ただでさえ〝女性〟の部類の中に入れてもらえなくてイライラしてるというのに、コイツはどうしてもあたしにイライラさせたいらしい。



…ってかこれって拉致じゃね?



トップレベルのお金持ち相手でも訴えることは可能なのだろうか?


金でもみくちゃにされてなかったことになるんだろうか…?



というか、そんなことは絶対できない。


そんなことをしたら確実にあたしは退学決定だ。



コイツは何を言ってもちゃんと答えてくれないだろう。



だから諦める。


これ以上イライラしないために、あたしは今からコイツを空気だと思うことにする。



いじけたあたしは黙って静かに流れ行く景色を見つめることにした。


それしか暇を弄ぶことができない。



…これからあたしはどこに行ってしまうんだろう。



ちょっと不安。