プラトニック・ラブ





何をしたらいいのか分からないあたしは、ボーっと頬杖を付いたまま外を眺めることにした。



ポカポカ天気の午前中。


そのせいなのか、人通りが多い。



学校が始まってる時間だと言うのに、手を繋いでラブラブオーラを振り撒きながら歩いている制服着用中の学生カップルを見ると、学校へ行けと思うけど羨ましいと思う気持ちの方が強い。



彼氏…いいなぁ。



そんなことを思う。


羨ましいと思う。



あたしには出会いがない。



あの高校じゃ合コンとかもなさそう。


となると学校外で見つけるしかないか。



なんて思いながら、ボーっと横目にカップルを見送ったときだった。




「行くぞ」




ソイツは突如そう言ってあたしの腕を掴んで無理やり立ち上がらせた。




「…えっ?!」



あたしはされるがままに立ち上がる。


やっぱりマリオネット状態。