プラトニック・ラブ





待って。


電話の相手は学校の先生…いやあなたのお父さんだったりしないよね…?



それだけはやめろやめろ…と小さく祈りを捧げてみたり、電話回線の接続を遮断するように呪いを念じてみたりする。


けれどソイツはそんな残念な表情になっているあたしを見て噴出すと、



「違うから」



そう言った。


その口調からすると、どうやら相手はあたし関係の人ではないらしい。



紛らわしいな。



安堵したあたしは、ジュースをズズーっと全部飲むと、ポッキーみたいのも全部平らげた。



満足。


あたしは「ごちそうさまでした」と、電話の邪魔にならない程度の小さな声で呟いた。



ついでに今がチャンスだと思い、



「…ありがとうございました」



小声でお礼を言っておいた。



なんと言うか、面と向かって言うのは少し恥ずかしい。