―――――――――「どーも」
それはあまりにも突然だった。
声が鳴った。
それは遠くからじゃない。
だからと言って近いわけでもない。
あたしは壁に手を付けたまま顔だけをその声の方に向ける。
――――――――と、同時にあたしはギュリンっと高速回転で逆方向を向いた。
「………っ!!」
ダラダラと穴という穴から滝のように流れ出てくるのは冷や汗。
どどどどどうしてななな何で何ででなな何故何故何故なぜままままさかのてて展開ッッっ?!
状況が理解できず脳内パニック。
あたしはその声の人に背を向けたまま青ざめる。
う…嘘でしょ?
それこそこれはマジで嘘でしょ…?

