プラトニック・ラブ





「反省文って―――」



「明日厳守です。 忘れたらもう2枚追加しますからね!」



「そ、そんな―――」



「絶対に忘れないようにしなさい」



…あたしにも喋らせろよッ!?



決してあたしに喋らせようとしないのがコイツのセコイところ。


一方的に押し付けててくるだけ。



反省文―――しかも2枚も書くのは嫌だけど、このまま何も言わずに受け取った方が早く教室に戻れんじゃないかと思ったあたしは、渋々その作文用紙を手に取った。


怒りで用紙をぐしゃっとやってしまわぬように心を落ち着ける。



落ち着け。


ここで言い返したら話が戻って最初からになる。


損をするのはあたしだ。



ぐっと堪えたあたしは、



「…分かりました。 これを明日提出すればいいんですね?」



素直にやることに決めた。