プラトニック・ラブ





…体中が痛くなりそう。


この際正座じゃなかっただけ良かったと思うことにした。



「皆川さん?! 訊いているんですかっ?!」



唾が飛んできそう…いや、実際飛んできてるほど口を開けて怒鳴りつけてくる。


飛んでくる唾に鳥肌を立たせながらあたしは、



「…はい」



素直に返事をした。




これはきっと八つ当たりだろうと推測する。


予想だが、このオバちゃんもこのお説教が終わったら上の先生からお説教を食らう。


だからこうして長く長く、なるべく長くあたしをお説教しているに違いない。



この野郎、とっとと開放しやがれ!



「自分がしたことを理解しているんですかっ?!」



「はい…大変申し訳なかったと、思います」



良い子が並べた良い言葉連発。


これを繰り返してれば開放してくれると思っていたのに、このオバちゃんはまだ続ける。


そう上手くはいってくれないようだ。