プラトニック・ラブ





しかし絶対にないと思っている反面、動悸が激しくなってきた。



まさか…そんなことはないはず。


昨日あの場所に関係者はいなかったはず。



バクバクと心臓が無駄に跳ね回る。



別に…バレてないし。


あたしだけに召集がかかったわけじゃないし。


なんて言ったってあれはバイトと呼べるほどのもんじゃなかったし。



次々と心の中で言い訳チックなことを考える。



ドクドクバクバク鳴り止まない、耳まで聞こえてくるこの音は不快極まりない。



やっとのことで体育館に着くと、



『各クラスの椅子に座ってくださーい』



そんなアナウンスが流れていた。



先生たちの声はいつもと変わらずに明るい。


真剣な話をするときは誰だって硬くなるはず。


だから多分きっと…いや、絶対大丈夫…なはず。