「本当の本当に見つからないよね…?」
やっぱり不安は拭いきれないのか、再度そう問うてくる美沙。
だからあたしは美沙を不安にさせない為に、やっぱり笑顔で言った。
「大丈夫だから安心して!」
「退学なんてことにならないよね…?」
「もちろん!」
美沙からしてみれば全力でこんな危険なことをするあたしを止めたいんだろう。
それをしないのは、決して口に出さないのは美沙の優しさ。
だからヘマをしてはいけない。
絶対に見つかってはいけない。
美沙を悲しませることなんてしたくないし、もちろんながらお母さんを悲しませることもしたくない。
そんなこんなで美沙とお喋りをしていると、不意にガタゴソとスピーカーが音を発した。

