今だに腕を曲げて力コブにならないものを続けていると、美沙は小さく噴出しては言う。



「瑠璃ちゃんって、名前は可愛いのに男の子っぽいよねっ」



…なぬ?



きっとあたしがその言葉どおりの顔をしていたからだろう。


瞬間、美沙は慌てながらジェスチャー付きで誤解を解こうと必死になった。



「ち…っ、違うよ?! あ…あのねっ、可愛いけどカッコいいってことが言いたいんだよっ?!」



顔を薄く赤く染め、ムキになる美沙。


そんな美沙を見て可愛いと心の底から思った。




むう…。



きっとあたしにはこれがないんだろうなぁ。


なんて美沙を見つめながら改めて考えたら、切なくなって悲しくなったからさっさとやめた。



確かにあたしは美沙の言うとおり男の子っぽいのかもしれない。


言葉遣いとか行動とか、その他もろもろが。