ツボにはまってしまったお母さんのこの笑いが止まるのはいつだろう、なんて遠目に考えた。 もちろんのことながら、あたしは笑えない。 苦笑すらもできない。 「いやーお見事! さすが私の娘っ!」 「えぇー…それ褒めてんの…?」 「案外瑠璃も隅に置けない存在ねぇー」 「だ…だって料理を残してたんだよ?! いくらトップクラスの人だってそれはしちゃダメなことでしょっ?!」 あたしは必死に共感してもらおうと思い、自分の考えをお母さんに訴えてみる。 けれど爆笑中のお母さんには届いていないようだった。