「可哀想よね…」

「まだ、若いのに…」

あちこちからこんな声が聞こえる。
伊吹…
ごめんね…
あたしがいなかったら伊吹は…

あたしは、ポケットに隠していたカッターを出した。

「由実!!なにやる気だよ!」

爽の声でお父様やお母様
伊吹のお父様お母様お兄ちゃんがみた。

「あたしは!!伊吹の所に逝くの!!」

腕に、思いっきりカッターを切りつけようとしたとき…