手を伸ばしても、それはどこへも届かない。 届くどころか、それは折れてしまう。 意味なんてない。 理由なんてない。 翼が欲しい。 翼が欲しい。 翼が欲しい。 願うけれど。 祈るけれど。 知っているけれど。 分かっているけれど。 こう願ってしまうということは、あたしはまだ人間だということなのだろうか。 その証拠になるのだろうか。