太陽があまりにも大きくて。 風があまりにも澄みすぎていて。 何もかもが…あたしを見ているようで。 攻められているようで。 責められているようで。 ―――――コワイ――――― 逃げたくなった。 どこかに隠れたくなった。 あたしは何かの衝動に駆られるかのように、車椅子から抜け出した。 使える左足をフル活用し、ケンケンしながらフェンスへと向かう。 気づいてしまった。 もう、遅いということに。